花粉症治療の副作用

注射をすれば1シーズン花粉症を乗り切れるという話が口コミで広がっている一方、花粉症注射の多くには特殊なステロイド剤が使用されており、深刻な副作用の心配があると報道されています。副作用としては、糖尿病や高血圧、骨粗鬆症、眼障害などが有名です。ステロイドは一回注射しただけで体内に貯留し続けますので、花粉症の症状を抑制する反面、副作用も同じように長期間続くことを意味します。

注射による花粉症治療で、ステロイド剤を使わない方法があります。この花粉症治療を減感作療法と言い、アレルギー症状を発生させる原因物質(スギ花粉など)のエキスを長い時間をかけて少しずつ注射し、体を徐々に慣れさせていく方法です。2～3年と治療が長期に渡りますが、成功すればそれ以降は薬なしの生活ができると期待できます。この花粉症治療は、アメリカでは、花粉症以外のダニなどのアレルギー治療でも広く一般的に実施されています。